明日という選択

もう一つの医者のタイプと経験値について

ある領域だけに特化しておりとても深い知識と技術があるがほかの領域に関してはあまりわからないタイプの医者は、「今週は大腸がん手術が5件。来週は7件。」といったスタイルで同じ領域の手術ばかりをこなしています。かなり狭い領域の、同じ臓器の手術をし続けるというこの働き方が許されるのは一部の「がんセンター」や「地域がん拠点病院」と呼ばれるような大きな病院に限られているでしょう。もし、あなたががんと告知されたとき、告知と治療などについて説明してくれた医師が多くの場合はそのまま主治医として、その後も治療を担当してくれることになります。その主治医が、そのがん治療を得意としているかどうかということがその後の治療にも大きく関わってくるでしょう。なので、まずは、そのがん治療について詳しいかどうかを質問してみましょう。経験数を知る目安としては、年間20人以上、その種類のがん治療に携わっているかが重要なポイントになってくるのではないでしょうか。それくらいの人数に携わっていれば、その医者はその種類のがんに関して専門性を持っていて、最新の知識がインプットされている可能性が高いと、考えられます。ただし、この20人という人数に科学的根拠があるわけではありません。それは 、たとえば、珍しいがんであった場合は、年間での症例がもっと少ないこともあり得るからです。なので、がんの種類によっては、もっと少ない人数の経験でも専門性が高いと考えられる医者もいます。この20人という数字が当てはまると考えられるのは、がんの中でも罹患率の高い、胃がんや肺がん、大腸がん、前立腺がん、肝臓がん、乳房がん子宮がんなどです。この罹患率は数年前のがんの催患率人口10万人から例を挙げています。また、年間20入という数字は地域によっても基準が異なってきます。もともと人口が少ない地域であれば、患者の母数が少ないので、10人の経験でもいいかもしれません。この質問は自分の主治医に対しては少し聞きづらい質問かもしれませんが、自分や家族のこれからの治療を左右する大切なことですので、ぜひ、聞いてみるようにしてください。そして、この質問をしただけで怒ったり、不愉快な態度を取ったりする医者はやめておいた方がよいでしょう。現代ではコミュニケーション能力も医者に必要な大切な能力の一つと考えられています。「年間何人そのがんの治療をしていますか」と聞かれたら、不快に思う医者はいるかもしれませんが、不快な感情をそのまま患者さんにぶつけるような医者は、医者として患者さんとのコミュニケーションが上手く取れていないということになります。治療がはじまり、長い付き合いになることを考えれば、その医者に担当してもらうのは避けたほうがいいでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です