明日という選択

ご家族にできること

患者さんにいきなりがんの告知をした際には、患者さんにとても激しいストレスを与えてしまいます。ひどい場合には、回復せずにうつ状態になってしまう方もいらっしゃいます。がんの告知から数週間は、どのような方でも苦しい精神状態が続きます。その問、多くの患者さんは「何かできることがないか」を考えたり、調べたりします。患者さんによっては「にんじんががんに効くらしい」とにんじんばかり摂取したり、「一本1万円の水でがんが消えた人がいるらしい」と高価な民間療法を試したり、様々な行動をとる方もいます。「がんを告知された今、自分や家族にできることはないか」を主治医にきちんと聞いておくことで、体の健康だけでなく、こころの健康にとっても役に立つと考えられますので、まず、は孫壇してみることをおすすめします。その質問に対して、医者の答えは様々でしょう。がんによって、ご病状によって変わってきます。 たとえば大腸がんの患者さんであった場合、医者はどのように言うでしょうか。まず、タバコを吸っている方の場合には禁煙をかなり強く勧めます。場合によっては禁煙外来を紹介することもあります。その上で、病状によってアドバイスする医者が多いでしょう。早期がんではあるが、いずれ手術の予定になる元気な方に対しては「これまで通りに生活してください。食べ物や運動など、これまで通りに過ごして大丈夫です。ただ、今後手術になり体力が必要になりますので、体力は落とさないように気をつけておいてください」、進行がんだが症状がない方に対しては「普段の生活を続けてください。ただ、がんで貧血が進んだり、栄養が奪われたりすることがあり、疲れやすい、ふらつきやすいなどの可能性があるので、無理はしないでください」、というような感じです。

他にもがんのせいで大腸の管が詰まりかけている方には、消化しづらい食べ物は控えてもらい、ご高齢の患者さんであれば患者さん一人一人によって伝えるべき内容は異なってくるでしょう。できることを主治医に確認することはとても有効だと考えられます。